日本が観光立国になるためには?

野口晃一

2014年02月24日 11:25

こんにちは。
梅の花も咲き始め、少しずつ春らしくなってきましたね。
今週末からは暖かくなるとか。
早く暖かくなってほしいものです。

早速ですが、みなさん、観光立国という言葉をご存知でしょうか?
字の如く、観光で国を立てる。
観光を国の産業にするということです。
日本は国を挙げて、この観光立国を目指そうとしています。
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/vjc.html
そんなことで、今回は観光立国について、
数字的なものを見ていきたいと思います。

世界で一番観光客が訪れる国はどこだか知っていますか?
観光資源の多い国。空港や港の設備が整ている国、
そしてグルメの国、フランスです。
だいたい1年間で8,000万人もの観光客が訪れるそうです。
日本はおよそ10分の1の800万人。
比べるとフランスがどれだけ観光に力を入れてるかが分かります。
フランスの観光収入は約4兆円~5兆円程度。
すごいですよね。

では、日本に一番観光に来ている国はどこだと思いますか?
先日、日本政府観光局が発表した2014年1月の推計値の
データによると、韓国が一番だそうです。
地理的なものもあるのでしょうね。
政治的なものは、ここでは敢えて議論を避けましょう。

それ以外の国についても前年との比較もあわせ、
簡単にご紹介して行きましょう。

       2013年1月   2014年1月
総数      668,610     943,900
韓国      234,456     255,500
中国      72,301      155,700
台湾      111,345     196,900
香港      31,237      63,400
タイ       16,101      27,200 
シンガポール    7,109      10,900
マレーシア     7,609      14,000
ベトナム     4,998       6,700
豪州      31,669      37,400
米国      51,261      59,700
フランス     8,340       9,100
ドイツ      6,720       7,400
その他     
単位 人
  
総数は、去年と比べて、1.5倍となっています。
なぜこれほどまでに増えたか、ということですが、
これは、旧暦を使っている国の正月が、
今年は新暦で言う1月31日になり、
その正月休暇が1月に含まれているのが大きな要因でもあるかと思います。
その真偽は、2月の数字を見ての判断となるでしょう。

加えて、円安というのも割安感を与えた要因かと思います。
また、東京オリンピック、福島の原発問題の沈静化も大きいでしょう。

それと、戦後最悪だと言われている日中、日韓関係にも関わらず、
特に中華圏からのお客さんがほぼ倍増になっているのが大きいですね。
政治的な問題が発生しつつも、知日派、親日派が増えていることも
大きな要因の一つでしょう。
実際、韓国・中国・台湾・香港を足すと約7割。
地理的な優位性はあるかとも思いますが、
ある意味、偏っていると言えば、偏っている、
そう言えると思います。
逆に、欧米の方にとって、日本は遠い国なのかもしれません。


このあたりの原因は次回更に深堀してみたいと思います。